I311
加圧型マイクロ波分解装置「UltraWAVE」
1. 型式
マイルストーン ゼネラル製 UltraWAVE
2. 原理と特徴
写真:UltraWAVE装置外観
- 大容量の圧力容器内に、試料と分解試薬を入れたバイアルをセットします(最大15本セット可能)。
- 次に、圧力容器内に窒素ガスを導入し、与圧を行います(基本圧力40bar)。
- マイクロ波を照射して、高温高圧下での分解を行い、試料を水溶液化します。
- 通常のマイクロウェーブ分解装置の2倍以上の耐圧性があり、常時、最大温度260℃で分解を行うことが可能で、難分解性試料の試料前処理に適しています。
- また、マイクロ波を照射する前に、基本圧力を封入し、水の沸点を上昇させることが出来るため、低沸点の元素の損失を抑制することが可能です。
3. 主な性能、仕様
制御方法 | 溶液温度によるマイクロ波PID出力制御 |
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マイクロ波最大照射量 | 1500W |
最高温度(使用温度) | 300℃(260℃) |
最高圧力(使用圧力) | 199bar(160bar) |
圧力容器の材質 | ステンレス製 |
圧力容器の内容積 | 990ml |
4. 応用分野
ICP-AES、CV-AASのための試料前処理
- セラミックス、複合金属等の難分解性試料の前処理
- 低沸点の揮発性元素のための試料前処理