C2101
核磁気共鳴装置
1. 装置
日本電子製 JNM-ECZ400S型 FT-NMR装置
2. 特徴
装置概観
有機化合物の主構成元素である水素や炭素等の原子核は小さい磁石の性質を有しており、静磁場下にてラジオ波を照射すると共鳴が起きます。この共鳴現象を核磁気共鳴(NMR:Nuclear Magnetic Resonance)と呼びます。NMRで得られたスペクトルを解析することで、有機化合物全般の構造解析、組成分析、定量分析が行えます。
本装置は、プリヒート部(室温〜+150℃)と常温部が分離した構造のプリヒートオートサンプルチェンジャが付属しています。これにより室温測定の直後にプリヒート部に待機している高温サンプルの測定が可能であり、ポリオレフィン試料(130℃の溶液)等が効率よく測定できます。
3. 仕様および性能
基準磁場強度 | 9.39T(1H / 400MHz) |
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観測核 | 1H、19F、31P〜15N、39K、109Ag |
温度可変範囲 | -100℃〜+150℃ |
感度(S/N) | ≧500(1H:0.1%エチルベンゼン、1スキャン) |
4. 測定試料
対象試料 | 溶媒(重水素化溶媒)に可溶成分 |
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試料量(目安) | 数mg(1H、19F、31Pなど)、数十mg(13C、29Siなど) |
5. 留意点
試料 | 磁性を有する成分(Fe、Ni、Cuなど)を含む試料は、良好なスペクトルが得られない可能性がある |
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6. 応用分野及び適用例
応用分野 | 適用例 |
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有機化合物の分析 | 有機化合物の構造解析、定量分析 |
ポリマーの分析 |
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