C0802
小角X線散乱装置(SAXS)
1.概要
NANO-Viewerは、物質の分子レベルの構造(1〜100nmのマクロ構造)から原子レベルの構造(0.2〜1nmのミクロ構造)まで評価できる、X線構造評価装置(小角X線散乱測定装置)です。
2.性能
【X線発生装置】卓上型回転対陰極X線発生装置 RA-Micro7HFM
実効焦点サイズ |
φ0.07mm |
出力 |
1200W |
輝度 |
31kW/mm2 |
【入射光学系】X線集光ミラー Confocal Max-Flux (CMF) Optic
ミラーのサイズ |
80mm |
X線源からミラーまでの距離 |
120mm |
【小角光学系】
入射スリット |
第1、第2、第3スリット共通
|
φ0.2、0.3、0.4、0.45、0.5、0.6、0.7、0.8、1.0、1.2、1.5mm |
第1〜第2スリット間距離 |
470mm |
第2〜第3スリット間距離 |
176.5mm |
連続可変真空パス |
試料〜検出器間 400〜700mm連続可変 |
- 【X線検出器】2次元半導体X線検出器 PILATUS 100K/RL
- ・2次元ハイブリッド画素アレイ検出器
3.応用分野
- 形状、大きさ(粒径)の測定【散漫散乱】:分子の形状、大きさ、粒径、空隙
- 結晶性周期構造の測定【干渉性散乱】:層状(ラメラ)構造の周期性
- 物質の不均一構造の測定【干渉性散乱】:相変化、固溶体-金属の不均一構造
4.NANO-Viewerによる小角X線散乱測定
NANO-Viewerによる小角X線散乱測定の事例のうち、白金ナノ粒子の粒径解析とナフィオンの乾燥、及び湿潤状態の周期性構造の評価を紹介します。
測定条件
管球 |
Cu-kα |
出力 |
40kV-30mA |
1st slit |
0.4mm |
2nd slit |
0.25mm |
3rd slit |
0.44mm |
ビームストッパー |
3mmφ |
測定法 |
透過法 |
カメラ長 |
670mm |
検出器 |
PILATUS-100K |
1.白金ナノ粒子の粒径解析(測定時間:5分×3(拡張測定))
2.ナフィオンの周期性構造の評価(測定時間:20分×3(拡張測定))