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C011

スマートフォン用のぞき見防止フィルムの透過率測定

1. スマートフォン(スマホ)用のぞき見防止フィルム

のぞき見防止フィルムは、ストライプ状に配列された遮光部(ルーバー)がフィルムに内蔵され、液晶画面の光がまっすぐ正面に透過する様に調整されています。このため左右、上下からの視野角度が狭くなり液晶画面が見えづらく、のぞき見を防止します。

のぞき見防止フィルム無し のぞき見防止フィルム有り
図1:のぞき見防止フィルム無し 図2:のぞき見防止フィルム有り

2. スマホ用のぞき見防止フィルムの視野角度依存性の測定

のぞき見防止フィルムの視野角度依存の評価には、図3に示す指定角度に試料を回転させて透過率スペクトルが測定できる絶対反射率測定ユニットが最適です。

絶対反射率測定ユニットの測定概略

試料を回転させ測定したい入射光の角度λ1(視野角度)に設定
図3:絶対反射率測定ユニットの測定概略

スマホ用のぞき見防止フィルムを絶対反射率測定ユニットにて、入射光の角度(視野角度)0〜40度を10度間隔に測定した紫外、ブルーライト、可視領域(250~800nm)の透過率スペクトルを図4に示します。
入射光の角度が大きくなるにつれて透過率は減少し、入射光の角度40度では、透過率は0.1%前後になり、ほとんど光を透過していないことがわかりました。

スマホ用のぞき見防止フィルムの入射角0度〜40度の透過率スペクトル

図4:スマホ用のぞき見防止フィルムの入射角0度〜40度の透過率スペクトル

3. 絶対反射率測定ユニット ARSN-917型の主な仕様

入射(試料)、検出器ステージの角度範囲 絶対反射率測定 5〜85°
透過率測定 0〜90°
入射(試料)ステージ角度の設定 0.1°ステップ
検出器ステージ角度の設定 1°ステップ
測定波長範囲 50〜2,000nm(紫外、ブルーライト、可視、近赤外)
試料の大きさ 入射0〜60°最小20(H)×20(W)×1(D)mm
最大70(H)×100(W)×10(D)mm
入射0〜85°最小30(H)×30(W)×1(D)mm
最大70(H)×100(W)×10(D)mm
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