フィルム成形法

「インフレーション法」は、押出し成形の一種で、樹脂（プラスチック）の袋状フィルムの成形に特化した方法です。
「インフレーション（inflation）」は「膨張」を意味します。リング状の「ダイ」から溶融樹脂を薄いフィルム状に押し出します。
「空冷」は溶融樹脂の冷却方法であり、「ダイ」から溶融樹脂を押し出したと同時に、冷たい空気を吹き込み、一定の大きさに膨張させることで袋状に成形します。
宇部フィルムでは、押出機を１台で行う単層フィルム以外に、複数の押出機を同時使用することによって多層フィルムを成形することも可能です。

「Tダイキャスト法」は、押出成形の一種です。
押出機の先にある金型「Tダイ」から、樹脂（プラスチック）を押し出すことで成形します。
「Tダイ」は、衣装用ハンガーに似た形状であるため「ハンガーダイ」とも呼ばれます。
「Tダイキャスト法」は、フィルムやシートに特化した成形方法で、高温での押出しと急冷が可能です。
単層を成形する場合、溶融樹脂はマニホールドを通って、吐出口であるリップから押し出され、平板状に成形されます。
特に光学的性質にすぐれたフィルムの成形に適しています。