宇部興産(株)(社長:常見和正)が中国電力(株)向け電力卸供給(IPP)事業を推進するために設立した(株)ユービーイーパワーセンター(社長:吉良俊一)は、「ユービーイーパワーセンター発電所」を完成し、3月1日から営業運転を開始した。
宇部興産(株)は、1997年度に中国電力(株)が実施した電力卸供給の入札に応募し、落札した。
その後、1998年2月に設立された(株)ユービーイーパワーセンターが電力受給契約を承継し、2001年10月から宇部興産(株)の宇部ケミカル工場内で本発電所の建設を進め、2003年10月より試運転を行なってきた。
本発電所は出力21万6千kWの石炭専焼火力発電所で、使用する石炭は宇部興産(株)の沖の山コールセンターから供給を受け、排出される石炭灰や脱硫石膏などは宇部興産(株)のセメント工場で原料として有効利用される。
中国電力(株)とは19万5千kWの電力供給契約を結んでおり、年間約12億kWhの電力を15年間供給する予定である。
本プロジェクトの概要は、以下のとおり。
名称 | 株式会社ユービーイーパワーセンター |
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設立 | 1998年2月 |
所在 | 山口県宇部市大字小串1978-10 |
資本金 | 15億円 |
出資比率 | 宇部興産100% |
名称 | ユービーイーパワーセンター発電所 |
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敷地面積 | 約2万m2 |
出力 | 216,000kW(発電端)、195,000kW(送電端) |
発電方式 | ボイラー・タービン発電 |
使用燃料 | 石炭 |